スワップ狙いの通貨として高い人気を誇るのが、トルコで流通している「トルコリラ」。
スワップ狙いは長期運用が基本なので、
- ハイレバレッジだとロスカットが怖い
- ローレバレッジでも稼げるのか?
とレバレッジを使って運用することに不安を持つ人も少なくありません。
そこで、今回はスワップ狙いのトルコリラにおいて、レバレッジをかけた運用のシミュレーションや注意点、安全にトレードするためのレバレッジ設定などを解説します。
Contents
トルコリラの金利と特長
トルコリラを発行しているトルコは新興国に分類されます。
トルコは世界的に見ても政策金利が高い国で、海外FXトレードの対象となる通貨でもトップクラスの金利です。
トルコは人口増加率が高く、若年層の人口が多いため、経済の伸び白がまだまだあります。
以前から金利が高い通貨でしたが、国の高金利施策によって、その存在を世界のトレーダーから知られるようになりました。
現在は、1トルコリラ=18~20円、1トルコリラ=0.17~0.18ドルで推移しています。
トルコリラの実効レバレッジとスワップポイント運用のシミュレーション
レバレッジを使うことで、トルコリラのスワップポイントの利益を増やせます。
また、スワップ狙いは長期運用になるのが一般的です。
トルコリラは値動きが大きな通貨となるため、レバレッジはスキャルピングやデイトレードよりも引き下げて運用します。
ここでは、レバレッジ2倍とレバレッジ4倍でスワップポイント運用した場合のシミュレーションを、1日のスワップポイントと年間のスワップポイントごとに解説します。
シミュレーションの条件は、以下となります。
トルコリラシミュレーションの条件
- 1万取引量
- スワップ運用で人気の通貨ペア:トルコリラ/ドル=0.18ドル(約20円)
- スワップポイント=1日100円(1年36500円)
- 必要証拠金=20円×1万取引量÷レバレッジ1倍=20万円
実効レバレッジ2倍
レバレッジ2倍を使って必要証拠金を減らすトレードなら、
必要証拠金=20円×1万取引量÷レバレッジ2倍=10万円
となり、10万円の必要証拠金で1日100円、年間36500円のスワップポイントが狙えます。
レバレッジ2倍を使って取引量を1万から2万に増やした場合、
- 1日あたりのスワップポイント100円→200円
- 1年あたりのスワップポイント36500円→73000円
になります。
実効レバレッジ4倍
レバレッジ4倍を使って必要証拠金を減らしてトレードする場合、
必要証拠金=20円×1万取引量÷レバレッジ4倍=5万円
となり、5万円の証拠金があれば、1日100円、1年36500円のスワップポイントが狙えます。
レバレッジ4倍を使って取引量を1万から4万に増やした場合、
- 1日あたりのスワップポイント100円→400円
- 1年あたりのスワップポイント36500円→146000円
になります。
1ヶ月1万円ずつ入ってくることを考えると、ポジションを保有するだけで効率的に利益を増やせることが分かります。
ロスカットになりにくい安全なレバレッジは2倍
ロスカットのリスクを考えるのであれば、トルコリラの安全な実効レバレッジは2倍です。
2倍レバレッジでも、スワップポイントが高いトルコリラなら、長期運用でも十分に利益を増やせます。
実効レバレッジ2倍だった場合、ロスカットのリスクがどれくらいあるのか以下の条件を元に見てみましょう。
条件
- 1トルコリラ20円
- 資金20万円
- 1万通貨
この場合、1円の値動きごとに証拠金は1万円ずつ動きます。
2倍のレバレッジを使って取引量を2万に増やすと、1円の値動きで2万円の損益が発生するので、1トルコリラ=10円までの値動きまでなら耐えられます。
通常、急激な値動きが起こっても10円も値動きが発生することはなく、せいぜい動いても3~5円程度です。
短期間でロスカットが起こることは、ほとんどありません。
ただし、2倍を超えるレバレッジを使う場合は要注意です。
同じ条件なら5倍レバレッジで4円までの値動き、10倍レバレッジで2円までの値動きにしか耐えることができません。
トルコリラの安全なレバレッジは2倍であることを覚えておきましょう。
ロスカットのリスクを減らしながら、安定したスワップポイントが得られます。
トルコリラの金利推移とスワップポイントの推移について
高金利通貨トルコリラの金利やスワップポイントは、どのように推移してきたのでしょうか?
まずは、過去10年間のトルコリラの金利の推移を見てみましょう。
2010年1月 | 2011年1月 | 2012年1月 | 2013年1月 | 2014年1月 | 2015年1月 | 2016年1月 | 2017年1月 | 2018年1月 | 2019年1月 |
6.50% | 13% | 6.5% | 5.5% | 10.0% | 7.75% | 7.5% | 8.0% | 8.0% | 24.00% |
2019年1月のトルコリラの金利は24%を超えていますが、2018年1月のトルコリラの金利は8%でした。
2011年に金利が13%、2014年に金利が10%になっていますが、それ以外は特別金利が高いと言うわけではありません。
これほど短期間で金利が大きく動いている通貨は他にありません。
たとえば、金利が低い通貨で知られている円の、過去10年間の金利推移はこちらです。
2010年1月 | 2011年1月 | 2012年1月 | 2013年1月 | 2014年1月 | 2015年1月 | 2016年1月 | 2017年1月 | 2018年1月 | 2019年1月 |
0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.0% | -0.1% | -0.1% | -0.1% | -0.1% | -0.1% |
スワップポイントは通貨間の金利差なので、トルコリラ円の通貨ペアで見た場合、トルコリラの金利とスワップポイントは同じように推移しています。
トルコリラの今後金利
トルコリラは下落基調にありましたが、24%の高金利政策が行なわれたことで、下落に歯止めがかかっている状態です。
また、アメリカが利上げを停止したことで、アメリカに流れる資金がトルコを含む新興国に流れやすくなったことで価格が上昇に転じる可能性もあります。
今後の金利の推移については以下の二パターンが考えられます。
- 高金利政策によって、トルコ国民の個人消費が落ち込みやすくなっており、今後金利が下がる可能性
- 高金利政策で下落に歯止めがかかっているので、通貨の価値を上げるために金利をさらに上げる可能性
すぐに大きな金利の変化が起こるとは考えにくく、しばらくはスワップ狙いで安定した利益が望める通貨です。
ただし、値動きは不安定に推移しているため、急激な値動きが起こる可能性は無視できません。
スワップ狙いなら、為替変動のリスクに気を付けながら運用することが大事です。
トルコリラの両建てブログについて
トルコリラのスワップ運用をネットで調べていると、スワップポイントの両建てに関するブログやサイトが多くあります。
トルコリラのスワップ狙いは、両建て手法が高い人気を集めています。
基本的にトルコリラの両建ては、複数の海外FX業者を通して行うのが一般的です。
たとえば、
- トルコリラの買いスワップがマイナス120円、売りスワップが100円の海外FX業者A
- トルコリラの買いスワップがマイナス160円、売りスワップが130円の海外FX業者B
があるとします。
海外FX業者Bで売り注文、海外FX業者Aで買い注文を入れて両建てをした場合、スワップポイントは(130-120円=10円)のプラスです。
両建てをすると、為替変動に伴う損益は0円になるので、ポジションを保有し続ける限り毎日10円のスワップポイントが安定して入ります。
これが、トルコリラのスワップポイントを使った両建てブログの内容です。
両建ては複数の口座を運用するため、為替差損が発生している口座では有効証拠金を多めに用意しておく必要があります。
海外FX業者によっては、複数の海外FX業者の口座を使っての両建てを禁止しているので注意が必要です。
禁止しているトレードが発覚した場合、口座凍結や出金拒否の措置を受けます。
また、スワップポイントは「レート×金利差」で計算されるため、レートが変わるとスワップポイントも変化します。
両建てをしたときは、二つの口座のトータルでスワップの利益が出ていても、レートが変化して、それぞれの業者のスワップポイントが変化すると、二つの口座のトータルでスワップがマイナスになる可能性も無視できません。
両建ても有効なトレード手法ですが、トルコリラのスワップ狙いなら、両建てよりもレバレッジを引き下げて長期運用する方が効率的に稼げます。
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最大レバレッジ | ロスカット水準 | ゼロカット | 約定率 |
5000倍 | 20% | 〇 | 99.79% |
最低取引枚数 | ドル円スプレッド | 手数料 | 日本語サポート |
1,000通貨 | 1.2pips | 無料 | 24時間 |
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