FXはレバレッジを使うことで、元手以上の大きなトレードができます。
「実効レバレッジ」は、FXのレバレッジに関するワードの一つで、預けた資金の何倍の取引をしているかを表し、ポジションによって変化するのが特長です。
実効レバレッジは、レバレッジを使ったトレードにおいて把握しておく必要があります。
それでは、実効レバレッジについて詳しく見ていきましょう。
Contents
実効レバレッジとは?
実効レバレッジは、取引をしている最中の総資産に対する評価額の倍率です。
実効レバレッジは、こちらで計算できます。
レート×取引量÷有効証拠金(時価評価総額)=実効レバレッジ
例として、
- 1ドル100円の通貨、
- 1万取引量
- 10万円の有効証拠金
で取引をするとします。
この場合の実効レバレッジはこちらです。
100円×1万取引量÷10万円=レバレッジ10倍
有効証拠金は含み損益によって変化するため、実効レバレッジは、ポジションの状況によって刻々と変化します。
たとえば、同じ条件で5万円の含み損を抱えてしまった場合に、有効証拠金は5万円になるため、実効レバレッジはこちらになります。
100円×1万取引量÷5万円=レバレッジ20倍
有効証拠金が1万円まで減ってしまったら、実効レバレッジはこちらになります。
100円×1万取引量÷1万円=10倍
最初はレバレッジ1倍からのスタートでも、有効証拠金の減少に伴い実効レバレッジは上がっているのが分かりますね。
実効レバレッジはFX業者が計算機で自動的に算出しているのが普通で、トレーダー自身が計算する必要はありません。
実効レバレッジと証拠金維持率の関係について
FX取引では、実効レバレッジの動きを常に把握しておく必要があります。
実効レバレッジが上がっている=有効証拠金に余裕が無くなっていることを示すからです。
このまま放っておくと、強制ロスカットにつながることや、追証を求められる可能性もあります。
また、ロスカットの目安となるのが「証拠金維持率」ですが、証拠金維持率も実効レバレッジに増加に伴って下がっていきます。
証拠金維持率は、こちらで計算ができます。
有効証拠金÷必要証拠金×100%
有効証拠金が100万円、必要証拠金が10万円だった場合、
実効レバレッジ=10倍:証拠金維持率=1000%
含み損が増えて有効証拠金が50万円、必要証拠金が10万円になると
実効レバレッジ=20倍:証拠金維持率=500%
含み損が増えて有効証拠金が10万円、必要証拠金が10万円になると
実効レバレッジ=100倍:証拠金維持率=100%
海外FX業者は証拠金維持率が20~100%を下回るとロスカットするように設定しています。
実効レバレッジ1倍でも利益は得られる?
FXは大きなレバレッジを使ってトレードするのが一般的ですが、反対にレバレッジ1倍でトレードしても利益は出せるのでしょうか?
最初に使える資金や投資の対象となる通貨ペアによっても変わりますが、実効レバレッジ1倍でも利益を出すことは可能です。
低レバレッジは、スワップ狙いの長期運用に向いています。
たとえば、スワップポイントが大きなトルコリラで実効レバレッジ1倍を使うなら、どれくらいの利益が得られるでしょうか?
以下を条件に見てみましょう。
- 通貨ペア=トルコリラ/ドル=約20円
- 取引量=1万
- 1日に入るスワップポイント50円
- 実効レバレッジ=1倍
ポジションを1年間保有することができれば、50円×365日=18250円の利益が発生します。
取引量が10万であれば、年間に入ってくるスワップポイントは182500円です。
大きな利益を狙うことは難しいものの、実効レバレッジ1倍でもコツコツ利益を積み上げることができます。
自動売買における実効レバレッジ
海外FXでは、MT4やMT5を使って行う自動売買取引が人気です。
取引プログラムのEAを用意し、MT4やMT5に設置すると自動売買取引の環境が作れます。
自動売買における実効レバレッジは、EAごとに設定できるため、実効レバレッジが○○倍を超えたら取引終了にすることも可能です。
自動売買では、実効レバレッジの設定がポイントになります。
ループイフダンのように、一定の値幅のイフダン注文を自動で繰り返す自動売買取引だと、長期的に運用して利益を積み上げる形になるため、実効レバレッジが10倍~20倍がおすすめです。
数pipsの利益を狙いに行くスキャルピングに特化した自動売買なら、100倍近い実効レバレッジでトレードすることもできます。
ちなみに、ループイフダンは一定の値幅で決済させる手法なので、裁量で行うことも可能です。
決済させる値幅が大きければ大きいほど、実効レバレッジは小さくしなければなりません。
実効レバレッジと最大レバレッジの違いについて
海外FXのレバレッジは、実効レバレッジと最大レバレッジがあります。
最大レバレッジというのは、その海外FX業者で使える最大のレバレッジを示します。
たとえば、
- 海外FX業者のXMだと最大レバレッジは888倍
- 海外FX業者のGEMFOREXだと最大レバレッジは1000倍
- 海外FX業者のTitanだと最大レバレッジは500倍
です。
しかし、実際のトレードでは最大レバレッジを使うケースは多くありません。
その理由の一つに規制があります。
海外FX業者のXMだと、アカウントの有効証拠金が2万ドルを超えると最大レバレッジは200倍、10万ドルを超えると最大レバレッジは100倍に制限されてしまいます。
必ずしも最大レバレッジで取引できるとは限らないため、最大レバレッジと実効レバレッジは切り離して考えなければなりません。
また、最大レバレッジが大きな海外FX業者だからと言って、大きなレバレッジを使う必要もありません。
1000倍レバレッジが使える海外FX業者GEMFOREXで、実効レバレッジ1倍の長期運用もできるわけです。
大きなレバレッジ=リスクが高いと言われることも多いですが、実効レバレッジは有効証拠金と取引量を変えることで調整ができます。
安全に運用したいなら実効レバレッジを下げて、効率的に利益を増やしたいなら実効レバレッジを上げると良いでしょう。
実効レバレッジの調整方法
レバレッジを使って安全に取引するためには、実効レバレッジを一定に抑える必要があります。
実効レバレッジは事前に設定しておくことで、それ以上のレバレッジを使わないようにすることも可能です。
その時の相場に応じてレバレッジの調整をする方法としては、「取引金額を減らす」もしくは「有効証拠金を増やす」必要があります。
たとえば、10万円の有効証拠金、1ドル100円の通貨を1万保有していた場合の実効レバレッジは、「100円×1万÷10万円=10倍」ですが、
実効レバレッジを10倍にキープするためには、取引量÷有効証拠金が常に0.1になれば良いわけです。
有効証拠金が5万円に減ってしまったのであれば、取引量を5000まで引き下げるか、追加証拠金を5万円増やすことでレバレッジ10倍のキープができます。
現実的には証拠金を増やす余力がないことも多いため、取引量を調整して実効レバレッジをキープする方が多いでしょう。
実効レバレッジが大きくても海外FXなら安心
最大レバレッジが大きな海外FXでは、使うレバレッジを大きく設定していると、実効レバレッジも大きくなります。
レバレッジが大きくなるほど、急な値動きが発生したときに発生する追証のリスクも高まります。
しかし、海外FXならロスカットで資金を大きく失うことがあっても、ゼロカットという安全装置が働いて借金を抱えることはありません。
この仕組みを利用することで、少ない資金で思い切った取引ができます。
たとえば、取引に使える資金が10万円あった場合に、10万円を全額投資するのではなく、レバレッジ100倍を使って1000円の資金を10万円に増やして取引をすると、99000円の資金を残して取引に挑戦できます。
1000円なら100回の取引のチャンスが生まれ、それぞれの取引で追証を受けることもありません。
取引に使える資金を残しておけば、実効レバレッジが少々高くても海外FXなら問題ありません。
レバレッジの調整と資金管理をしながら、FX取引を行ないましょう。
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最大レバレッジ | ロスカット水準 | ゼロカット | 約定率 |
5000倍 | 20% | 〇 | 99.79% |
最低取引枚数 | ドル円スプレッド | 手数料 | 日本語サポート |
1,000通貨 | 1.2pips | 無料 | 24時間 |
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