DD(OTC)方式とNDD方式の違いとメリットデメリット

DD(OTC)方式とNDD方式の違いとメリットデメリット

同じFX取引でも、FX会社によって取引方式は異なります。

取引方式が異なるだけで、結果が大きく変わることもあるので、FX会社選びはどんな取引方式を採用しているかもポイントです。

取引方式は大きく分けるとこの2パターンです。

  • DD方式
  • NDD方式

今回は、海外FXに挑戦するトレーダーが知っておくべきDD方式とNDD方式の違いや、メリット・デメリットを解説します。

DD方式とは(OTC方式、相対取引)

DD方式と呼ばれる取引方式は、ディーリングデスク方式の略です。

※OTC方式や相対取引と呼ばれる方法もDD方式を指します。

DD方式は、投資家の注文を受けたFX会社が、注文をそのまま市場に流すのではなく一旦のんで決済するのが特徴です。

トレーダーの注文をインターバンクに流さずにのむため、トレーダーが利益を出すとFX会社が損をして、トレーダーが損失を出すとFX会社の利益になります。

つまり、トレーダーとFX会社の利益関係は相反関係になるわけです。

それとは別に、スプレッドの手数料も支払う必要があります。

たとえば、あなたが10円のスプレッドを支払ってFX会社から1ドル110円の通貨を買ったとします。

FX会社の目線から見ると、あなたから10円の手数料をもらって1ドル110円の通貨を売ったことになります。

1ドル115円になったタイミングで決済すると、110円で買ったドルが115円で売れるので、トレーダーは5円の利益を受け取ります。

一方、FX会社は110円で売ったドルを115円で買い戻すことになるので、5円損したことになります。

逆に、1ドル105円になったタイミングで決済すると、トレーダーは110円で買ったドルを105円で売るので5円の損失が発生します。

一方、FX会社は110円で売ったドルを105円で買い戻すことになるので、5円得したことになります。

為替損益とは別に、FX会社はトレーダーが勝っても負けてもスプレッドの10円は確実に入ります。

トレーダーは買っても負けてもスプレッドの10円は確実に支払わなければなりません

 

顧客が勝ち続けると、DD方式を採用しているFX会社は倒産します。

そこでFX会社は、このようにして利益を出します。

DD方式のFX業者の利益

  1. DD方式にプロのディーラーを配置
  2. ディーラーの裁量で提示する価格を決定
  3. 投資家同士の注文をぶつけてリスクヘッジを行う
  4. カバー先の銀行や他のFX業者に注文を流して利益を出す

DD方式を取り入れている業者は、いかにトレーダーが負けてもらうかが重要なのです。

ちなみに、国内FX会社のほとんどはDD方式を採用しています。

DD方式(OTC方式)のメリット

DD(OTC)方式とNDD方式の違いとメリットデメリット

DD方式のメリットは、狭いスプレッドで取引ができる点です。

国内FXのスプレッドが海外FXに比べて狭いのは、国内FXがDD方式を採用していることが理由になります。

なぜ、狭いスプレッドで提供できるのでしょうか?

その答えは、トレーダーの損失がまるまる利益になるからです。

他に利益源があるので、スプレッドの利益にこだわる必要がありません。

スプレッドの狭さを重視するトレーダーが多いので、スプレッドの狭さを売りにできるのはFX会社にとってもメリットです。

DD方式(OTC方式)のデメリット

DD(OTC)方式とNDD方式の違いとメリットデメリット

DD方式のデメリットは、ーダーの取引が不利になりやすいことです。

具体的には、

  • 追証がある
  • スリッページが多い
  • スキャルピング禁止が多い

などです。

ここでは、それぞれのデメリットを解説します。

DD方式(OTC方式)のデメリット①追証がある

DD方式を採用しているFX会社は、追証請求を行うのが一般的です。

DD方式では、トレーダーの売買注文がインターバンク市場に直結しません。

そのため、トレーダーの取引における約定の裁量が可能になり、システム内で調整をして取引差益が得られる仕組みです。

取引ごとの裁量で収益が入る代わりに、急激な相場変動が発生したときは、FX会社が追証を肩代わりするリスクが生まれます。

追証を肩代わりすれば、損失が生じてFX会社の事業継続も困難になります。

そこで、FX会社はトレーダーに追証請求をして、利益が減るのを防いでいるのです。

レバレッジが高いほど必要証拠金は小さくなるので、ロスカットを飛び越えて追証が発生しやすくなります。

国内FXのレバレッジに規制がかかっているのは、追証の発生を減らすことも目的です。

DD方式(OTC方式)のデメリット②スリッページが起こる

DD方式を採用しているFX会社は、注文したレートよりも不利なレートで約定するスリッページが起こりやすいデメリットがあります。

スリッページは、急激な為替変動が原因でシステムが間に合わないことで起こる場合もあります。

しかし、DD方式では、トレーダーを負かせるために起こす意図的なスリッページがほとんどです。

スリッページで発生したトレーダーの損失は、FX会社の利益になります。

勝ちが続いているトレーダーや、口座残高が多いトレーダーをターゲットに、スリッページを起こす悪質なFX会社も少なくありません。

DD方式(OTC方式)のデメリット③スキャルピング禁止が多い

DD方式のFX会社は、数秒~数分単位で取引するスキャルピングを禁止にしているところがほとんどです。

相対取引はリスクヘッジのために、カバー先に注文を流します。

スキャルピングのような短時間の取引を繰り返されると、カバーが間に合わずにFX会社の損失が増えます。

スキャルピングで負けている分にはお咎めなしですが、勝ち続けると口座が凍結される危険性があります。

NDD方式とは(インターバンク取引、直接取引)

DD(OTC)方式とNDD方式の違いとメリットデメリット

NDDと呼ばれる取引方式は、ノーディーリングデスク方式の略です。

※インターバンク取引や、直接取引と呼ばれる場合もあります。

NDD方式は、トレーダーの注文を受け取ったFX会社が、そのままインターバンクに注文を流す仕組みです。

FX会社がトレーダーの取引に関与せず、スプレッドの手数料が収入源になります。

つまり、NDD方式ではトレーダーが取引をすればするほど、FX会社も儲けるwin-winの関係になるわけです。

海外FX会社の多くは、NDD取引を導入しています。

NDD方式には、

  • STP方式
  • ECN方式

の二つのタイプがあります。

まずは、STP方式とECN方式の違いを見てみましょう。

STP方式とは?

STP方式は、「Straight Through Processing」の略です。

カバー先となる金融機関のレートをチェックし、トレーダーが有利になるレートを出しているカバー先に自動で注文が流れます。

複数のレートを参考にしながら、ベストなレートを選ぶ注文方式なので、より有利なレートで取引できるのがメリットです。

STP方式は、カバー先の提示レートとトレーダーへの提示レートの差がFX会社の利益になります。

そのため、カバー先が多いほど配信されるレートも有利になりやすいのが特徴です。

ECN方式とは?

ECN方式は、「Electronic Communications Network」の略です。

ECNと呼ばれる私設取引所に直結し、為替取引を行う取引方式になります。

ECN方式は、個人トレーダーだけでなく、証券会社や銀行、FXブローカーなどが参加して、常に売買注文がマッチングされています。

マッチングはオークション形式で行われ、売買の注文が合致すると、コンピューターで自動的に約定する仕組みです。

トレーダーの注文に対して、反対注文の割合が少ないと決済しないことがあります。

しかし、実際には大口のカバー取引先が多く参加しているため、マッチングしないことはほとんどありません。

そのため、ECN方式はリクオートがほとんどなく高い約定力で取引ができるメリットがあります。

NDD方式のメリット

DD(OTC)方式とNDD方式の違いとメリットデメリット

NDD方式のメリットは、トレーダーが安心して取引できる環境が整っていることです。

具体的には、

  • 追証がない
  • スキャルピングに寛容
  • 高い透明性で取引ができる

などです。

ここでは、それぞれのメリットについて解説します。

NDD方式のメリット①追証がない

NDD方式を取り入れているFX会社は、追証なしのゼロカットを導入しているところが多くあります。

追証なしのゼロカットシステムは、ロスカットが間に合わずに口座の残高が0円を下回っても、借金分の追証請求はしないシステムです。

ちなみに、追証請求はFX会社が肩代わりします。

NDD方式では、スプレッドがFX会社の収入源です。

追証請求で借金をして取引ができなくなるより、追証請求を肩代わりしてトレーダーに取引を再開してもらい、スプレッドの収入を得るメリットの方が大きくなります。

トレーダー自身も借金を抱える心配がないので、レバレッジをかけて思い切った取引ができます。

NDD方式のメリット②スキャルピングに寛容

NDD方式を導入しているFX会社は、DD方式で禁止されているスキャルピングに寛容です。

スキャルピングは取引回数が増えるため、スプレッドの収入もその分増えます。

また、スキャルピングは取引1回あたりの利益が小さいため、レバレッジをかけて取引量を大きくするのが一般的です。

レバレッジに規制がない海外FXと、NDD方式・スキャルピングは最高の組み合わせと言えるでしょう。

NDD方式のメリット③高い透明性で取引ができる

NDD方式のメリットは、高い透明性で取引ができることです。

DD方式と違って、NDD方式を採用しているFX会社はトレーダーを負かせる意味がありません

むしろ、トレーダーにたくさん勝ってもらって、活発に取引をしてもらいたいのが心情です。

そのため、DD方式で見られるような意図的なスリッページや、レート操作はほとんどありません。

FX会社に不利な状況を作られることなく取引に集中できます。

NDD方式のデメリット

DD(OTC)方式とNDD方式の違いとメリットデメリット

NDD方式のデメリットは、DD方式に比べるとスプレッドが広い点です。

NDD方式は、トレーダーが支払う手数料が主な収入源になるので、トレーダーの損失を利益にできるDD方式よりも、スプレッドは広くなってしまいます。

ただし、スプレッドが広くてもスリッページやリクオートなどが少ないため、スプレッド以外の余分なコストがかかりません。

トータルコストで見ると、スプレッドが狭いDD方式よりも約定力が高いNDD方式の方が小さくなります

また、スプレッドの広さが気になる場合、スプレッドが小さいECN口座を使用するのも方法の一つです。

取引手数料はかかりますが、DD方式よりも狭いスプレッドで取引ができます。

FXはDD方式よりもNDD方式がおすすめ

FXをするなら、DD方式よりもNDDがおすすめです。

DD方式は「トレーダーVSFX会社」の構図になりますが、プラットフォームをFX会社が提供している以上、フェアではありません。

ちなみに、NDD方式を導入しているFX会社はMT4やMT5のプラットフォームが主流ですが、DD方式が主流の国内FXでは、独自のプラットフォームを提供しています。

コストをかけてまでプラットフォームを開発・提供するのは、顧客が負ける細工をすることも目的の一つです。

DD方式のFX会社で勝ち続けて利益が出ても、いろいろな理由をつけて口座凍結や出金拒否の措置を取られる可能性も否定できません。

トレーダーの敵になるDD方式のFX会社よりも、トレーダーの味方になってくれるNDD方式のFX会社の方が、安心・安全に取引できるのは明白です。

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