FXトレードの基本的な取引スタイルと言われているのが「デイトレード」です。
スキャルピングが禁止されている国内FXでは、デイトレードが中心に行なわれています。
海外FXにおいても、デイトレードは人気の取引スタイルです。
デイトレードはレバレッジを上手く使うことで、大きな利益を狙えます。
今回は、デイトレードの基本的な知識と、レバレッジとの相性について解説します。
Contents
デイトレード手法とは?

デイトレードは、その日のうちに注文した通貨ペアをその日のうちに決済させるトレード手法で、数時間から十数時間ほどポジションを保有します。
日本語に訳すと「日計り取引」で1日に1回から2回の取引になるので、常に取引できない人におすすめの手法になります。
「デイトレ」や「デイトレーディング」も、デイトレードと同じ意味です。
また、デイトレードを中心に行っているトレーダーは、デイトレーダーと呼ばれています。
デイトレードでは、1回の取引で狙う利益は数十pipsから数百pipsです。
スキャルピングが一回あたりの取引で1pipsから10pipsくらいの利益を狙うのに対して、デイトレードでは10pipsから100pipsくらいの利益を狙います。
デイトレードは基本的にポジションを翌日に持ち越さないようにします。日中の取引が中心になるので、夜中の値動きを気にすることなく取引ができるメリットがあります。
スキャルピングだとトレンドを狙った取引はできませんが、デイトレードだとトレンドに沿った取引が可能です。
海外FXでは、MT4を使った自動売買取引も人気です。専用のプログラム「EA」を使って、システムが最適なトレードを行います。
EAは、スキャルピングのように超短期的なトレードだと柔軟に対応することはできません。
デイトレードのように、1日単位の取引であれば誤差も少なく、EAが持つ最高のパフォーマンスを発揮しやすくなります。
スキャルピングほど取引回数を増やす必要はなく、スイングトレードのようにスワップ損益を気にする必要もないので、バランスが取れた取引手法と言えるでしょう。
レバレッジ×デイトレードの相性とメリット
デイトレードは、複数のポジションを持たずに取引をすると、1日あたりの取引回数は数回程度になります。
取引1回あたりの利益を増やすためには、レバレッジを使って取引量を増やすのがコツです。
その他にも、レバレッジ×デイトレードには、
- トレンドで大きな利益が狙える
- 為替変動リスクに強い
- 自動売買に向いている
- スプレッドのコストを抑えられる
- 損切りしやすい
などのメリットがあります。
メリット①トレンドで大きな利益が狙える
レバレッジ×デイトレードのメリットは、トレンド相場で大きな利益が狙えることです。
トレンドは相場の流れのことで、「上昇トレンド」と「下降トレンド」の二つがあります。
上昇トレンドは価格が上がっている状態、下降トレンドは価格が下がっている状態です。
トレンドが発生してない相場は、「レンジ相場」と呼ばれ、上昇トレンドと下降トレンドと合わせて全部で三つの相場があります。
それでは、デイトレードの利益モデルについて紹介します。
以下の条件で買い注文を入れるとします。
デイトレードの条件
- 上昇トレンドが発生中
- 1ドル100円
- 取引量:10万
- レバレッジ100倍
- 資金:15万円
- スプレッド1pips
- 1日1回取引
必要証拠金はこちらになります。
レート100円×取引量10万÷レバレッジ100倍=10万円
その日のうちに1ドル111.00円まで上昇した場合、デイトレードだと値幅1円×取引量10万=10万円となり、1回のトレードで10万円の利益が得られる計算です。
スプレッドは1pips×10万取引量=1000円になるため、スプレッドを差し引いた実質の利益は9万9千円になります。
スキャルピングと比較すると、デイトレードの方が取引回数は少ないため、スプレッドの支払いも小さくなります。
1日に1回の取引ならチャートに張りつく必要もなく、利確で指値を入れておくと指定したレートに達した時点で自動決済できます。
このように、トレンドに上手く乗せることができれば、大きなレバレッジを使って1日1回の取引でも1~10万円の利益が狙えるのです。
トレンド相場は値動きが反転するリスクが小さく、ハイレバレッジをかけた取引で大きな利益を狙うことができます。
スキャルピングのように、短い時間軸の中で取引をする手法だとトレンドを狙った取引を行うことはできません。
トレンド相場で一気に大きな利益を出せるのがデイトレードの魅力です。
メリット②為替変動リスクに強い
デイトレードのメリットは、為替変動のリスクに強いことです。
デイトレードはポジションを翌日以降に持ち越さないのが基本ルールになるため、長期的にポジションを保有するトレードスタイルに比べると、為替変動のリスクに強いメリットがあります。
為替変動に強いということは、それだけロスカットのリスクも減らせるわけです。
レバレッジを使って必要証拠金を減らすと、さらにロスカットのリスクは小さくなります。
たとえば、
- 1ドル100円
- 取引量1万
で取引をするためには、100万円の資金を用意しなければなりません。
しかし、同じ条件でもレバレッジをかけると、
- レバレッジ10倍=必要証拠金10万円
- レバレッジ100倍=必要証拠金1万円
- レバレッジ1000倍=必要証拠金1000円
レバレッジを大きくするほど、取引に必要となる資金を減らせます。
つまり、負けてしまった場合に失うお金は、レバレッジに比例して少なくなるわけです。
1日で取引を完結できるデイトレードと、必要証拠金を減らせるハイレバレッジの組み合わせで、リスクを減らしながら運用できます。
メリット③自動売買に向いている
海外FXでは、取引ツールのMT4やMT5と、売買プログラムのEAがあれば簡単に自動売買できます。
機械的な取引をするので、メンタルの影響を受けずにトレードできるのもメリットです。
相場を分析しながら取引をするため、トレンドに乗って利益を出すデイトレードと自動売買の相性は抜群に良いです。
その日のうちに取引を完結するため、EAの誤差も少なく、EAの成績を日ごとにチェックできるので、勝率が下がってきたタイミングで早めにEAの入れ替えができます。
自動売買ではデイトレードが人気なことから、デイトレード用のEAが多く開発されており、EAの選択肢が多いのもメリットと言えるでしょう。
メリット④スプレッドのコストを抑えられる
スプレッドは、FX会社の利益にあたる手数料です。海外FX会社は、インターバンク取引を導入しているため、国内FX会社と比較するとスプレッドは高めに設定されています。
スプレッドは通貨ペアによって異なり、一回あたりの注文に対してかかってくるのが特徴です。取引回数が多いトレーダーほど、FX会社に支払う手数料も多くなります。
スキャルピングで1日に100回以上取引をするトレーダーだと、100回分のスプレッドを支払うわけです。
デイトレードだと、スキャルピングに比べて取引回数は少なくなります。
スプレッドは損益やトレードスタイルに影響されないので1日1回の取引だと、1回分のスプレッドだけでいいわけです。
スプレッドはレバレッジも反映されるので、ハイレバレッジのトレードなら取引回数の少ないデイトレードの方が取引コストを下げることができます。
FX会社の中には、スプレッドを狭くして取引手数料を設定しているところもあります。
取引手数料は○○円までの取引なら○○円と固定されているのが特徴です。
スキャルピングで取引回数が増えてくると、かかる取引手数料も多くなります。デイトレードなら、取引回数は少ないので取引手数料は少ないメリットがあります。
メリット⑤損切りしやすい
円とドルのペアなら、1日の値動きはせいぜい1円程度です。この値動き幅を狙って取引を行います。
FXでは、戸惑いなく損切りできることが利益につながると言われています。日をまたいでポジションを持つと含み損が大きくなり過ぎて損切りが難しくなってきます。
しかし、ハイレバレッジでもデイトレードのように1日に1回から2回の取引なら躊躇なく損切りできる範囲です。
取引の時間軸が短いほど、スプレッドや取引手数料のコストが多い代わりに損切りへの抵抗新は小さく、
時間軸が長い取引ほどスプレッドや取引手数料のコストが小さい代わりに、今後の値動きを期待して損切りしにくい特徴があります。
デイトレードは、スプレッドや取引手数料、損切りのしやすさのバランスが取れているトレードスタイルです。
レバレッジ×デイトレードの注意点
レバレッジ×デイトレードは、1日を通してポジションを保有することもあるので、1日の間で急激にレートが動く相場では直に影響を受けます。
デイトレードでは、相場の分析も欠かせません。
また、レバレッジの設定を間違えてしまうと、ロスカットの可能性もあるので注意が必要です。
ここでは、レバレッジを使ってデイトレードするときの注意点を解説します。
経済指標発表に気を付ける
トレンドを狙ってトレードするデイトレードでは、経済指標発表による大きなレートの動きに注意しなければなりません。
特に経済指標発表があることに気付かず、そのままポジションを保有してしまっていると、レートが飛んだときにロスカットすることもあります。
日本やEU諸国、アメリカで発表される経済指標発表は、直接的に絡む通貨ペアを持ってなくても間接的な影響を受けやすいのが特徴です。
たとえば、ユーロと円の通貨ペアを保有しているとします。
アメリカで失業率が上がったという経済発表があった場合に、経済の先行き不安からドル売りの流れが強まりますが、逃避先通貨として円が多く買われます。
ユーロよりも円の方が逃避先通貨として人気があるため、相対的にユーロよりも円の価値が上がり、円の価格が上がります。
経済指標発表前後は予想をしない値動きをすることも多いので、自信がない場合はエントリーしない方が良いでしょう。
また、保有している通貨ペアに関連する国の経済指標だけでなく、世界経済に影響を与える国の経済指標発表の動向にも目を向けましょう。
相場の分析が必要
デイトレードは、レンジ相場を狙うスキャルピングと違い、トレンドの動向に注意しなければなりません。
相場の分析において必要となるのが、テクニカル指標です。
トレンドを探すための分析は、
- 価格が反転するタイミング
- 価格が止まるタイミング
- 価格がブレイクするタイミング
の三つを重点的に探しましょう。
これらのタイミングが察知できれば、エントリーしてトレンドフォローの取引ができます。
デイトレードは、むやみにポジションを持っても勝つことはできません。
相場の分析がしっかりできれば利益も増えるため、デイトレードはトレードスキルを上げる取引スタイルとも言えるでしょう。
レバレッジの設定を間違えないようにする
デイトレードでは、1回の取引で数十pipsから数百pipsの値幅を狙いますが、言い換えるとそれだけの損失を被る可能性もあるわけです。
デイトレードでは、レバレッジを上げて取引量を増やし過ぎないようにしましょう。
一方、必要証拠金を減らすためにレバレッジを使うのは、損失のリスクを減らすことにつながるのでおすすめです。
つまり、
- 10万円の資金
- 1ドル100円
- 取引量1万
の条件で、レバレッジ100倍を使うなら、
取引量を100万に増やすのではなく、取引量は1万のままで必要証拠金を1000円に減らして運用するわけです。
取引量を増やすためにレバレッジを使うなら、50倍くらいまでに抑えておきましょう。
ポジポジ病にならないこと
デイトレードではポジションを持っていることが通常の状態です。
ポジポジ病は、ポジションを決済させた直後にポジションを持ってないことに不安を感じ、リスクが高い相場やトレードルールに沿わないポジションを強引に持ってしまうことをいいます。
リスクの高いトレードになってしまうので、ハイレバレッジのデイトレードではポジポジ病に気をつけましょう。
デイトレードは損切りを明確にしよう
1日でポジションを決済するデイトレードでは、含み損を抱えているポジションはどこかで損切りしなければなりません。
初心者におすすめする損切りラインは、総資産の2%です。
100万円の資金なら2万円の含み損、10万円の資金なら2千円の含み損で損切り設定しておくと少ないリスクで運用できます。
また、損切りに慣れるためには、pipsを固定して損切りする方法もおすすめです。
損切りラインは、しっかり利益を出すためにも損小利大で設定する必要があります。
一回取引あたり50pipsの利益を狙うなら、損切りラインは-30pipsに設定、100pipsの利益を狙うなら、損切りラインは-50pipsに設定など、利幅よりも損切りの値を小さくしましょう。
まとめ
海外FXで利益を出すためには、取引スタイルのメリットや注意点を理解しておくことが大事です。
大きなレバレッジが使える海外FXでは、レバレッジを取引にどう活かせるかどうかが重要になります。
デイトレードは1日で手仕舞いをする取引スタイルなので、大きな利益を狙いつつ決めた損切りラインをきちんと守ることも大切です。
レバレッジは通貨ペアの値動きに合わせながら設定するのがコツで、値動きが大きな相場はレバレッジを引き下げて運用し、値動きが小さな相場はレバレッジを引き上げて運用しましょう。
デイトレードは、初心者から上級者まで幅広いレベルのトレーダーに向いている手法ですが、チャートを見る余裕がない人は自動売買取引で運用してみるのも良いかもしれませんね。
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