レバレッジ3倍について解説します。
ハイリスクを負うのは嫌だけど、レバレッジを掛けたFXトレードはしてみたい…そういう人におすすめなのが3倍トレードです。
3倍トレードの魅力は、リスクを最小限に抑えつつ、少しだけ挑戦的なトレードもできること。
石橋を叩いて渡るタイプの人や初心者向きの取引方法といえるでしょう。
今回はこの3倍トレードについて、具体的なトレード手法や特徴を紹介します。
スワップポイントで稼ぎたい人も必見です!
Contents
レバレッジ3倍トレードのやり方・特徴

レバレッジ3倍トレードの手法はこちらの2種類です。
- 為替変動を利用した為替差益狙いのトレード
- スワップポイント(金利差収入)狙いの長期保有型トレード
レバレッジの倍率に関係なく、FXで利益を出す方法はこの2種類しかありません。
ここでは、それぞれのやり方と特徴を見ていきます。
為替差益狙いのトレード
為替差益狙いのトレードとは、相場の変動で生じる値幅を狙って通貨の売買を行う取引手法のことです。
その方法は二つあり、一つは外貨を安く買って高く売る方法、もう一つは高く売って安く買い戻す方法です。
為替差益狙いのトレード
買いから入る場合
1ドル100円のとき、1万通貨(100万円)で買いポジションを取る。
レートが動いて1ドル101円になったとき、1万通貨を売れば1万円の利益になります。
売りから入る場合
1ドル100円のとき、1万通貨(100万円)で売りポジションを取る。
レートが動いて1ドル99円になったとき、1万通貨を買い戻せば1万円の利益になります。
このように為替差益狙いのトレードでは、相場の値動きを利用して売買を行い利益獲得を目指します。
特徴的なのはこの3つです。
- 自ら売買を行う必要があること
- 買いと売り両方で利益が得られること
- わずかな値動きでも損益が発生すること
ちなみに、上の例でレバレッジ3倍をかけて取引を行えば、証拠金33万円に対して利益1万円を得ることになり、レバレッジなしの場合より利益率が高まります。
スワップポイント狙いのトレード
スワップポイント狙いのトレードとは、二国間の通貨の金利の差額分を狙った取引手法のことです。
例えば、日本国の政策金利が0.1で米国が2.2とした場合、両国の金利差は2.2‐0.1=2.1となり、このときに円を売ってドルを購入すれば、金利差の2.1に基づきポジションの保有日数と取引数量に応じてスワップポイントが付与されます。
FXでは、あるポジションを翌日に持ち越した場合、通貨の交換と同時に金利の取引も行われるので、購入した通貨が売却した通貨より高金利であれば、その差額分を収入として得ることができるのです。
為替差益狙いのトレードのように売買を行う必要はなく、ポジションをキープするだけで簡単に利益が入るので、初心者におすすめです。
ただし、スワップポイントが得られるのは低金利の通貨を売って高金利の通貨と交換した場合のみです。
高金利の通貨を売って低金利の通貨を購入した場合は、逆にスワップポイントを支払うことになります。
従って、スワップ狙いのトレードを行うときは、高金利の通貨と交換する必要があります。
日本円を売って外貨と交換する場合は、日本の政策金利より高い金利を実施している通貨を選びましょう。
スワップポイントでもレバレッジ3倍の効果を生かせる
仮に、円/ドルのレートが1ドル100円のとき、スワップポイントが1万ドル通貨当たり1日50円付与されるとした場合、レバレッジなしで30日間保有し続ければ、1ヵ月当たりのスワップポイントは投資金額100万円に対して1500円(利回り0.15)です。
これはこれで魅力的な利回りですが、しかし、レバレッジ3倍を掛けて同様のポジションを保有すればさらに高利回りを得ることになります。
例えば、レバレッジ3倍を掛けて1万ドル通貨を購入すれば証拠金は33万円となり、1ヵ月ポジションをキープすれば投資金額33万円に対して1500円のスワップ収入が得られ、利回りは0.45です。
このようにレバレッジを効かせることで、より高利回りなスワップポイントを得ることが可能です。
レバレッジ3倍トレードの必要証拠金の計算方法

為替差益狙いにしろスワップ狙いにしろ、レバレッジ3倍トレードを行うためには必要証拠金を用意しなければなりません。
必要証拠金とはポジションを保有するために最低限必要なお金のことで、設定するレバレッジの倍率で金額が決まります。
レバレッジ3倍で取引する場合の必要証拠金はどのぐらいでしょうか?まず、必要証拠金を求めるための計算式は次のとおりです。
必要証拠金の計算方法
為替レート×取引量÷レバレッジ=必要証拠金
この式に実際の数字を当てはめて計算すれば、必要証拠金が分かります。
例えば、1ドル100円の時にレバレッジ3倍で1万通貨(1万ドル)の買いポジションを持つ場合は、100(レート)×1万(取引数量)÷3(レバレッジ)=33万で、必要証拠金は33万円となります。
このように必要証拠金は、取引額(レート×数量)をレバレッジで割ることにより算出できます。
ただし、必要証拠金は固定ではなく為替レートの変動で変化するので、ポジションキープ中は常に為替レートの変動に合わせて算出し直す必要があります。
レバレッジ3倍のメリット・デメリット
レバレッジ3倍のメリットは、倍率として高すぎず低すぎず、程よく安全圏であることです。
レバレッジなしより挑戦的なトレードを行うことができ、なおかつ資金効率も良くなる…
一方でロスカットされやすいなどレバレッジ特有のリスクも回避することができる…
といった具合に、堅実さとバランスの良さがレバレッジ3倍のメリットです。
一方、デメリットは、相場が上昇したときの証拠金に対する利益率が低く、一攫千金を狙うという点では物足りない倍率であることです。
少額資金で大きな利益を生み出すのがレバレッジの魅力ですが、3倍ではその魅力を十分に味わうことができません。
トルコリラで1日1万スワップポイントを稼ぐ場合

世界トップクラスの高金利で知られるトルコリラなら、1日1万スワップポイントを稼ぐのも夢ではないのではないか・・?そんな風に思ってる人もいるかもしれません。
では、トルコリラで1日1万スワップポイントを稼ぐ方法と必要な証拠金について考えてみましょう。
- 最初に次のような前提条件を設定します。トルコリラ/円の為替レートは1トルコリラ=20円
- トルコリラを1年間運用した場合のスワップポイントは、1万通貨あたり36,500円
- 1日あたりのスワップポイントは100円(36,500÷365)
- レバレッジ3倍
この条件で1日1万スワップポイントを稼ぐには、100万トルコリラをポジションしなければならないことが分かります。
なぜなら、1万通貨で1日100円→1万通貨×100=100万通貨=1日1万スワップポイント、という計算が成り立つからです。
このように、100万通貨のトルコリラを買いポジションすれば、1日1万スワップポイントを得ることができます。
では、100万通貨のポジションをレバレッジ3倍で持つために必要な証拠金はどのぐらいでしょうか?
証拠金はレート、取引数量、レバレッジなどの諸条件で変動しますが、算出方法は上で示したとおりです。
必要証拠金=為替レート×取引数量÷レバレッジ
この式に任意の条件を当てはめて計算すれば、証拠金の額が分かります。
先ほどの条件でレバレッジ3倍を掛けた場合は…
20円(レート)×100万通貨(取引数量)÷3倍(レバレッジ)=約667万
このようになり、1日1万スワップポイントを得るにために必要な証拠金は、約667万円です。
レバレッジ3倍トレードは初心者におすすめ
FX取引は初めてという初心者の方もいらっしゃると思いますが、3倍トレードはそういう人におすすめです。
なぜなら、レバレッジ3倍は為替変動のリスクを最低限に抑えながら、一方でスワップポイントで着実に稼いでいける理想的な倍率だからです。
為替変動のリスクというのは主に強制ロスカットのことですが、3倍程度なら、急激な相場変動が起こってもハイレバレッジのように一気にロスカット水準を下回ることはなく、十分に回避できます。
一方、スワップ狙いでは、1日あたりのスワップ収入が小さいので、証拠金を低く抑えることで利回りを良くしたいところですが、レバレッジ3倍にすれば証拠金を取引額の3分の1に抑えることができ、利回りが良くなります。
このように3倍トレードは為替変動リスクを最小限に抑えつつ長期運用を可能にし、安定したスワップ生活を実現してくれる初心者向きのトレード手法です。
いきなりハイレバレッジを掛けるのは恐い…でも運用益は少しでも良くしたい…そういう人はぜひ3倍トレードに挑戦してみましょう。
レバレッジ3倍のトレード手法は?レバ3倍でもスワップポイントで稼げるのかのまとめ
3倍トレードで抑えておきたい要点は次の5つです。
- 3倍トレードには、為替差益狙いとスワップポイント狙いの2種類がある
- レバレッジ3倍なら証拠金は取引額の3分の1、でも利回りは3倍!
- 為替変動リスクを最小限に抑えながら資金効率を高められる
- 一攫千金を狙うにはやや物足りない倍率
- 無理のない適度なレバレッジ倍率で初心者向き
レバレッジありだけど限りなくレバレッジなしに近い、安定路線を行きたい人にぴったりなのが3倍トレードです。
レバレッジ | 特徴・手法 |
レバレッジ1倍(なし) | ロスカットが発生しない・限りなく低リスク |
レバレッジ2倍 | ロスカットが起きにくく安全 |
レバレッジ3倍 | スワップポイント狙いの長期保有がに向いている |
レバレッジ5倍 | 大きなリスクを避けつつ、適正なリターンも狙える |
レバレッジ10倍 | 短期でも長期でも運用できるオールマイティー |
レバレッジ20倍 | スキャルピングができるようになる |
レバレッジ25倍 | 国内FXの最大倍率でスキャル・デイトレにちょうどいい |
レバレッジ100倍 | スキャルピング・スワップ狙いの取引が基本 |
レバレッジ400倍 | スキャルピングが基本 |
レバレッジ500倍 | 為替変動を利用したスキャルピングトレード |
レバレッジ888倍 | 大きな利益が狙える一方、大きな損失やロスカットするリスクも高まる |
レバレッジ1000倍 | ハイレバ勝負には1000倍ゼロカットがおすすめ |
レバレッジ3000倍 | 3000倍までくると高リスク |
レバレッジ5000倍 | 5000倍は高リスクのため金額制限がある |
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最大レバレッジ | ロスカット水準 | ゼロカット | 約定率 |
5000倍 | 20% | 〇 | 99.79% |
最低取引枚数 | ドル円スプレッド | 手数料 | 日本語サポート |
1,000通貨 | 1.2pips | 無料 | 24時間 |
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